賞金をかけた宇宙レース「アンサリXプライズ」

マサチューセッツ工科大で医学を学び国際宇宙大学(ISU)を共同設立したピーター・ディアマンテス氏は民間会社が参入する事によって宇宙飛行のコストが大幅に下がり、宇宙観光が一般にも可能になると考えて1996年に1000万ドルの賞金をかけた宇宙レース「アンサリXプライズ」を発表した。

彼がインスパイアされたのは1920年代の航空機レース「オルティック賞」である。
そして、このレースでは当時の富豪レイモンド・オルティックが出した賞金2万5000千ドルを目当てに郵便飛行士だったあのチャールズ・リンドバーグがエントリーしていた。
リンドバーグが大西洋単独無着陸飛行を初めて成し遂げて民間航空機の発達が飛躍的に進んだ。

そしてピーター・ディアマンテス氏は宇宙飛行でも同じ事が可能と考えて、「Xプライズ財団」を設立した。

因みに何の因果かチャールズ・リンドバーグの孫エリック・リンドバーグがこの財団の理事を勤めている。

理事には他に、グーグルの共同創業者ラリー・ページ氏、スペースX社のCEOイーロン・マスク氏と他に元宇宙飛行士などがいる。

【賞金1000万ドル獲得の為の条件】
(1)
民間の資金で宇宙船を開発し、打ち上げる事。
(2)
3人乗りの有人宇宙船である事(188cm×90kg以上の人間又は三人分の重量をのせること)
(3)
高度100kmまで打ち上げて安全に帰還する事。
(4)
2週間以内に同じ機体で打ち上げる事。
(5)
2回目の飛行は期待の90%以上を再使用すること。
(6)
期限は2005年1月1日である。

最終的には7カ国26チームがエントリーした。

その中で先陣切ったのがスケールコンポジット社のスペースシップワンだ(2004年6月21日)。
その後、同年の9月29日に「Xプライズ」挑戦として1回目のフライトを成功させて、10月4日に47年前、人類初の人工衛星「スプートニク」が飛行したのと同じ日に2回目のフライトに成功して見事に賞金を獲得した。

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